今月のピカリッジは「宇宙船を作ろう」がテーマ。
これまで、レッスンを通して、
❶未知なる物体を調査する
❷未知なる物体とは何かを議論する
❸未知なる物体を知るために、宇宙船を設計する
を実際に体験してきました。
実は、このプロセス、実際の科学者が行っているのと同じなのです。
科学者ってどんな人?何をやってる人?とみんなに聞くと
・研究してる人
・頭がいい人
・難しい問題を考える人
など色々応えてくれましたが、科学者は、ある特定の分野において「よく調べ、考えて、まだ明らかになっていないことを明らかにする」人だと話をしました。
「どうしてそうなってるんだろう?」と思うことを解き明かすのって楽しいです。
それを追求し、本当にそうなのか?こうしたらどうなのか?色々な角度から調べて、その力をみんなのために使えないか考えるのも科学者の仕事です。
実際に、アメリカとロシア(ソ連)が打ち上げた、火星探査機の話をし、火星の表面や地形、気温や、生命がいるかどうか、などについて調査した話をしました。
まだ、有人探査には至っていない火星ですが、多くの科学者の議論によって、探査機はどんな形にするのか、どんな機能を盛り込むのか、どこに着陸させるのか決められてきました。
みんなも、未知なる物体を調査して、何なのか議論し、その仮説から宇宙船を設計してくれました。
これが、実際の科学者の仕事なんですよ、というと「え~!」と驚く子、科学者って楽しいね、という子などいました。
実際に、各国の探査機を見てみると、目的によって色々な形があります。
出典:上段から、JAXA のぞみ インド航空宇宙研究所 MOM(マンガルヤーン)、ロシアと欧州が共同開発 ESAの ExoMars
下段左から、NASAのインサイト、NASA ヴァイキング 、NASA オポチュニティ
記憶に新しいところでは、イーロン・マスク氏率いるSpace X社の火星移住計画もありますね。
地表を調べるもの、大気を調べるもの、人を乗せて運ぶもの、それぞれ形状が異なります。
また、JAXAののぞみのように残念ながら探査目的を果たせなかったものや、オポチュニティのように探査する中で、通信が途絶えそのまま任務修了となったものもあります。
今回は、子どもたちにこういった探査機の写真を見せる前に、宇宙船を作ってもらいましたが、考え方のエッセンスとしては近いものだったりと、人間の創造する力を実感しました。
後半は、たくさんいる科学者がそれぞれ調査・研究しているのに、意見をどうやってまとめてのかについて話をしました。
古くは、天動説から地動説へ、宗教も巻き込んで迫害や、大論争になりました。
比較的記憶に新しいところでは「冥王星」が太陽系惑星から外れたり。
冥王星は、2006年のチェコ プラハで行われたIAU(国際天文学連合)において、惑星の定義が決められた際に、太陽系惑星から外れるという採択がされましたが、科学者の中でも色々な意見がありました。
結局採択により、太陽系惑星は9つから8つになってしまったわけですが、「水金地火木土天海冥」で習った世代からすると、「ええ~~~!?」という事態ですね。
ちょうど、タイムリー?に、「ドラえもん のび太の月面探査記」 を見た子もいたりして、異説・定説があることや、真実はこういった議論の積み重ねで分かってくるんだということの理解ができたようでした。
こういった「どうなってるんだろう?」「なんでだろう?」を解き明かすことが科学者の仕事である、ということも分かってもらえたようです。
最後は、現時点での太陽系惑星について作っていきました。
みんな色を作るのも、丸を作るのもこの1年間で上手になったので、おちゃのこさいさいです。
出来た子から、スマートフォンやiPadで惑星を3Dで見たり、地球からの距離や、何度のか、惑星の中はどうなっているのか見たりしていきました。
普段、空にある星が、宇宙ではどのくらいの大きさなのか、地球からどのくらい離れているのか、知るのにはとってもいいアプリだと思います。
無料でDLできるので、興味があれば一度お子さんとご覧ください。
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